*注・オリジナルの器は2018年に廃版になりました

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私が料理のスタイリングにたずさわってから、日本の食卓にのぼる料理もずいぶん変わりました。食材も多様化して、和風だけどどこかエスニックな料理やフレンチなのに和の食材や調味料を使った創作料理も増え、ひとことで何料理と言えないボーダレスな時代になってきました。

それにともなって多様な食器が輸入されてきました。私もプロバンスの素朴で力強い食器に魅せられたり、ヴェトナムのバチャン焼の懐かしい柄のかわいらしさに惹かれたりしてきました。

そして、和食器をふくめてそんな多種多様な器たちを結ぶような、どんな料理にも違和感なくとけ込めるような器があるといいのに、と考えるようになりました。かなりスタイリスト的な器の捉え方だと友人には言われましたが・・・。
最初は最小の量を作って、どこかのギャラリーで提案も兼ねて発表しようかと思っていたのですが、テーブルウエアのお店を開くことになったので、思いきって三色も作ってしまいました。(!)

まずオフホワイトでマット過ぎず、ひかり過ぎない釉薬を作ってもらいました。そして、和食器に合うように釉薬の流れを残して、エッジがくっきり出るような厚さに調整してもらいました。

大きさは日本のダイニングテーブルで大きすぎないサイズを心がけました。小さいほうのお皿はケーキ皿にも取り皿にもなるサイズです。オーバルのお皿も、炒め物を盛っても、ブランチの一人分のワンディッシュプレートにしてもいいサイズです。

それと小さなボウルを作ってみました。これも、薬味を入れても、ピクルスやジャムやバターをいれても、ちいさなデザートを盛っても良いサイズです。
自分的に予想以上に気に入っているのがグレイのお皿の色味です。どの色も8色くらい見本を作ってもらい決めたのですが、温かみのあるやわらかな色に仕上がったと自負しています。

一枚一枚たたら作りで作っているので、全く同じ物はありません。それを楽しんでいただけたらと思っています。どうぞ、お店で実際の色と形をご覧になってみてください。

ラウンドプレート(L) 直径約24cm
オーバルプレート 約29×21cm
ラウンドプレート(S) 直径約18.5cm
スモールボール 直径約8.5cm