陶芸家

角掛 政志 (つのかけ まさし)


角掛さんの器はストイックな香りがします。何故でしょう?工房を訪ねたときも、控えめでシャイで、でも暖かく迎えてくださって感動しましたが、作品はどちらかというとモダンな印象です。すごくシンプルに見えますが、成形して乾燥させた後、化粧土をかけて素焼きし、鉄釉をかけて本焼きするという、粉引きの器と同じ工程で作るのだそうです。
そして、この表面にポツポツ出た白い模様は土に混ざった長石がでてくるのだそうです。ろくろ成形とたたら作りと半分半分くらいの割合で製作しているそうですが、角掛さんの作品の高台はスパッとしていてほんとうにカッコイイです。伏せておいても絵になる器です。
黒い器の印象が強いですが、真っ白い粉引きの器も作っていらして、その対比の美しさもやっぱりストイックな香りがしてしまいます。


プロフィール
1970年 岩手県生まれ
1992年 常滑陶芸研究所入所
1997年 常滑にて独立
   
   
   
   
   
 

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